マーケットの年齢と確率を計算：ビクター・スペランデオ（「新マーケットの魔術師」から） お気にの書籍拾い読み | 2010-05-21 Fri

本店（短期投資技術研究所）でスペランデオさんの記事を書くつもりですが、こちらでもちょっと紹介。

ビクター・スペランデオさんはマーケットの年齢と確率を計算することでトレードを有利に行おうという戦略をとっています。
スペランデオさんについては、「新マーケットの魔術師」でも取り上げられています。また、「スペランデオのトレード実践講座」という著書もあります。後者はちょっと難しいかもしれません。内容が難解というわけではありませんが、「実践できるかどうか」という難しさがあります。年平均年率７２％を１８年も続けるような成績を残すためには、緻密なデータの分析というものが必要だということなのでしょうね。（しかし、役に立たないと言うわけではなく、その中のいくつかをアイディアとしていただけば十分と考え読んでいただきたい本です。）

さて、このスペランデオさんですが、ちょっと面白い経歴です。（新マーケットの魔術師より）
ポーカーで生計→ウォール街（使い走り）→S&Pで統計担当事務員→・・・・

スペランデオさんの戦略等についてはここではふれませんが、ちょっと面白いと思った内容を紹介します。
新マーケットの魔術師でのインタビューでは、「トレーディングはギャンブルの一種なのでしょうか？」との問いに対して、以下のように答えています。

ギャンブルというのは誤った表現であると思います。ギャンブルは勝算がないときにリスクを取る事ですから。
例えば、宝くじを買ったり、スロット・マシーンなどはギャンブルです。トレーディングやポーカーで成功するためには、ギャンブルではなく投機が関係してくるのです。投機に成功するとは、勝算があるときにリスクを取るということです。ポーカーでは、どの手に賭けなければならないかを知らなければなりません。同様に、トレーディングでは、いつ勝算があるのかを知らなければならないのです。

「いつ」というのが、スペランデオさんの「マーケットの年齢」に繋がるのではと管理人には思えますが、ギャンブルと投機の違いとしてはまったくこのとおりだと思います。
ただし、投機となるかギャンブルになるかは投資家（投機家）と対象の組合せ次第と言うことになります。管理人がポーカーで勝負してもそれはギャンブルですが、一方、スペランデオさんにとっては投機（めしの種）だったということになります。（パチンコも同様でしょうね。）

投資と投機、あるいはギャンブルの定義づけは議論してもしようがないとは思いますが、現在のマーケットが大きく変動しているこの時に勝算のあるトレードを心がけたいと思います。

投機になるかギャンブルになるのか．．．